幕末機関説 いろはにほへと 第二十六話「海の向うへ」
先週の予告から想像されるとおりの最終回。相変わらず期待は裏切るが予想は裏切らないな。予告でネタバレしすぎですよ。
「切り捨てる所存」とか言っといて耀次郎が座長には峰打ちなのも予想通り。同じく洗脳されて襲ってきた共和国兵士のみなさんはばっさばさ切り捨てなのにな。耀次郎が空中でぐるぐる回ってるシーンは笑うとこなんですよね? こういう真顔でギャグをやるようなお笑いシーンがたまに入るけど、誰の芸風なんでしょうか。大橋D?
琴波さんが生きてたのだけは予想外だった。おかげで後味がだいぶ良くなりました。


なんとなくさわやかに終わったので、自分がなんとなく見ていた視聴者だったら、満足して見終わって忘れられたんじゃないかという気もしますが、うっかり感想書いたり二次やったりしたもんで、数々の疑問点を覚えていて全然すっきりしません。朝目が覚めると真っ先に「いろははどこがダメだったんだろう」と考えている始末。


時代劇をやりたいのか伝奇をやりたいのかは、はっきりさせるべきだったよね。似てるけど別のジャンルだよ。時代考証とか相当がんばったんだろうなと思うんですが、最後に五稜郭が飛ぶようなアニメでそれが活きるかというと…。
ストーリーも、いろいろ辻褄合わない点は置いても、2クール目は場所も転々として細切れで散漫になってしまった印象。
あとはキャラクターがデザインも含め設定は魅力的なのに、活かされてないのはやっぱりすごくもったいなかった。特に赫乃丈は壊滅的に女子の共感を得られないキャラになってしまったと思う。宿命宿命と言い出すのも引くし、神無やら鉄之助から好意を寄せられているのにまるっと無視とか、反感を買うだけのエピソードをわざわざ入れなくてもよかったのにと思う。男装の女形役者というややこしいジェンダー設定もまったく活かされなかったね。
1年もののアニメだと、途中で多少ぐだぐだになっても最後にはキャラに愛着がわくことが多いけど、半年2クールで無駄に使える話数はない、と改めて実感しましたよ。


とりあえず、DVDは5巻(14話)までは買うよ。