おおかみこどもの雨と雪」今頃見てきました。混んでる映画館にもう耐えられないので夏休みが終わるのを待って行こうと思ってるうちにすっかり忘れてました。
雨と雪のふたりのおおかみこどもは文句なくかわいかったし、印象的なシーンも多かったのですが、感想書きづらいなあ。うまく自分の中で消化できないというか。これ映像詩的なものだと思えばいいのかな。感情移入してのめりこんで観るタイプの映画として作ってはいないと思うんですが、世間の人たちはあの母親に感情移入して観たのかな…。ストーリーの大枠はお伽噺なのに、ディテールがやたらリアルよりで、しかも細田演出の冷静な語り口で見せられるので、現実的なことが気になってしまう。豪雨の日に10才の男の子がいなくなったのに地域で騒ぎにならないんだろうか…。小学校の生徒だし地元の人もみんな存在を知ってるのに。そこんとこが気になってラストは感動どころではありませんでした。あとあのでっかい廃屋を女一人の素人修繕で住めるように出来るのかとか収入ないといいながらそこそこ小綺麗に暮らしてるとことか。
サマーウォーズもそうだったけど、田舎に幻想を持てない人間にとっては鼻白むところもなくはないですね。
あーでも、細田作品には必ず性的な少年が出てくるのは素晴らしい。女の子の雪より男の子の雨のほうが圧倒的に可愛くて性的なので、雨でなにかに目覚める少年少女がきっといるね。それと雪の同級生の少年がめっちゃよかったですね。